線の方向は?「寒」
左上から右下に「寒」

「寒」の、古い字形は、宀(ベン)と艸が上下に二つ(ボウ)と
(ヒョウ・氷)とを組み合わせた形です。
宀(建物の屋根の形)の中に、草(ボウ)を敷きつめ、そこに人が
おり下に氷がある、寒さを避けて草を敷きつける形で、「さむい」という意味を示しています。
その寒い状態を人の上に移して、「さびしい、まずしい」意味にもつかいます。
今の寒の字形は、塞(ソク・ふさぐ、とじこめる)の上部と同形であるが、塞は呪具である工を重ねたてんをつめて、そこに悪霊などを閉じこめる形で、寒とはもともと字形が異なります。
「冬」の最後の線は、古い活字体には、左下から右上に書いているものもありますが、今は左上から右下に書きます。
冫(ヒョウ・氷)のある漢字
宀のある漢字