冂(ケイ)の中は?「商」
冂(ケイ)の中はハと口 「商」

「商」は、辛と(商の中部)と口とを組み合わせた形です。
辛は把手(とって)のついた大きな針で、罪人に刑罰として入れ墨する
ときに使う針です。
(商の中部)は辛に樹(た)てる台座の形です。口はさいで、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形です。
辛はその刑罰権を示すための象徴的な大きな針で、これを台座に樹て、祝詞の器を前に置いて祈ることを示し、神意を問うの意味です。
また、商は殷王朝の正式の国名で、その都を甲骨文に「大邑商(だいふしゃう)」といいます。殷は次の周王朝が商を軽蔑の意味を含めてよんだ名です。
「あきなう、商業(あきない)」の意味は、もと賞を受けること、償うことと関係があり、代償として賞を与えることから、おそらく償いとしての報償(弁償)という行為が、のちに取引のような関係と理解されるようになって、商行為の意味に使われるようになったものと思われます。
「冏」のある(教育漢字)は商3 人名漢字では、「橘」があります。
冂のある漢字
口のある漢字