あるかないかのちがい「服」
上の横棒が二度曲がる 「服」

「服」は形声文字で、音は𠬝(ふく)です。部首は月部。
ふくはひざまづいてる人(卩(せつ))を後ろから手(又)で押さえつけている形で,屈服させることを示す。
舟(月)は盤のもとの字で盤は儀礼に使う器であるから、その器の前で何らかの儀礼を行うことを服という。「したがう、ことにしたがう、おこなう、はたらく、もちいる」などの意味に用いる。
「報」は、幸と𠬝(ふく)とを組み合わせた形。部首は月部。幸は手枷(てかせ)の形。手枷を両手にはめる形を執といい、拘執(こうしゅう)する(捕らえる)の意味である。𠬝(ふく)は跪いている人(卩(せつ))を又(ゆう・手の形)で押さえる形で、服従のもとの字である。報は両手に枷をはめられて跪く人を後ろから押さえる形で、犯した罪に対する報復的な処置であるから、もと報酬する(仕返しをする)ことをいう。