あるかないかのちがい「良」
上に点がある「良」

「良」は、象形文字で、長い袋の上下に流し口をつけて、穀物などを入れ、その量をはかる器の形。
また、[中国字例]には、風箱留実(ふうそうりゅうじつ)という器の形で、穀物に風を送ってもみ殻を取り去り、実だけを残す道具とあります。
風箱留実は穀物の良否(よしあし)をより分けて、よいものを選び出す道具ですから、「よい、まこと」の意味となります。
「食」は、象形文字で、食器として使用される「き」(𣪘)の形。皀(きゅう)がその器の中で、その器にふたをすると食の形になります。
食は食器の中の「たべもの」の意味となり、またたべものを「くう、たべる」の意味となます。食べることによって人体を養うので「やしなう」の意味もあります。