なりたち
会意 矛(ぼう)と木とを組み合わせた形。金文に「遠きをじゅう(下図・やわら)げ、𤞷(ちか)きを能(おさ)む(近くの人と親しくする)」のようにじゅうを柔らげるの意味に用いている。じゅうは卣(ゆう・酒器)とどう(舞う人の形)とを組み合わせた形。神前に酒を供え、手足をあげて舞い、神意を安じやわらげるの意味となる。じゅうと柔とは音が近いから、じゅうの代わりに柔を使い、じゅうはのちには使われなくなった。柔の字の場合は、矛は矛(ほこ)ではなく、木を曲げた形のようである。神意をやわらげるの意味から、「やすらげる・やわらか・やらわかい」の意味となる。