なりたち
会意 宀(べん)と辛とを組み合わせた形。宀は祖先を祭る廟(みたまや)の屋根の形。辛は大きな把手(とって)のついている曲刀で、犠牲(いけにえ)の肉を切る庖丁(ほうちょう)である。曲刀で犠牲をさばいて祖先の霊に供える人が宰であり、それには長老の人があたった。宰は祖先の祭りをつかさどる(職務として担当する)人であったが、政務をつかさどる人をもいうようになり、宰相(さいしょう・中国で皇帝を補佐して政治をとりしきる職、いま総理大臣という)という。「つかさどる・おさめる・おさ・かしら」の意味に用いる。