なりたち
形声 音符は高(こう)の省略形。字の下部は豕(し)、あるいは彖(たん)で、長い毛の獣である。「山海経」に「鹿臺(ろくだい)の山、~其(そ)の獣に~白豪多し」とあり、「穆天子伝(ぼくてんしでん)」に豪牛・豪羊の名がみえるが、毛深くて強い獣であるらしく、西方の高山地帯にはそのような獣が多かったのであろう。「つよい」の意味を人に移して豪俊(才知のすぐれている人)・豪雄(並はずれて武勇にすぐれていること)・強豪(並はずれて強いこと)といい、物に写して豪荘(建物の規模が大きく、立派なこと)といい、ことに移して豪快(規模が大きく、のびのびと気持ちのよい様子)という。