なりたち
会意 行と角と大とを組み合わせた形。行は十字街の形で、交叉(こうさ)する道。角は牛の角(つの)。大は牛の形を上から見た形。衡は道にいる角木(つのぎ)をつけた牛を正面から見た形である。衡は牛車(ぎっしゃ)や馬車の轅(ながえ・車の前に長く平衡に出した棒)の前端につける横木、「くびき」で、牛に引かせるためのものである。横木であるから、「よこ・よこにわたすもの」の意味となる。横の均衡(つり合い)がとれていることを、平衡(安定した状態を保つこと)という。左右の平衡を測るもの衡(天秤・てんびん)といい、衡に重さをはかる、「はかり」の意味がある。長さと体積と重さを度量衡という。二本の門柱の上部に横木を貫き渡したかぶき門を衡門という。