なりたち
会意 明(明)と血とを組み合わせた形。明は窓から月明かりが入りこむことをいい、その窓のところに神を祀(まつ)った。神の前で血を歃(すす)って誓うことを盟といい、「ちかう、ちかい」の意味となる。周代には何か重大な疑惑のあるとき、盟誓して潔白を誓い、また諸侯が十二年に一度会して互いに盟(ちか)う定めであった。盟約の約は繩などを結んでその結び目の形や数で約束の内容を示すこと、誓は神聖なものとされた矢を折る所作(しょさ・しぐさ)をして神に誓うことをいう。春秋時代(紀元前八世紀~前五世紀)の晋(しん)の都の跡から発見された候馬盟書(こうばめいしょ)は、玉(ぎょく)や石に朱書・墨書したもの約五千行を数えるが、主として一族内部の協力を宣誓したものである。