なりたち
形声 音符は寸(すん)。寸はおそらくもとは丑(ちゅう)の形であろう。丑は手の指先に力を入れて曲げ、ものを固く握る形で、紐(ちゅう)はひもをいう「孟子」に「天子は討ちて、伐(う)たず」とあり、討は誅(ちゅう・うつ)の意味である。「礼記、王制」に「畔(そむ)く者は君討つ」とあるのも、誅伐(征伐)の意味である。「うつ」の意味に用い、討伐・征討(兵を派遣して攻め討つこと)という。また討究・討求(深くたずねきわめること)のように「たずねる」の意味に用い、討議・討論(意見を出して論じあうこと)のようにも使う。