なりたち
形声 音符は予(よ)。「説文新附」に「安んずるなり。~頁(けつ)に従(したが)うは未(いま)だ詳(つまび)らかならず」という。頁は頭に儀礼用の帽子をつけて拝んでいる人の姿であるから、予(織機に張った経(たていと)を交互に開いた間に、緯(よこいと)を通して織る用具である杼(ひ)の形)を拝する形であろうが、漢代(紀元前二世紀から紀元二世紀)の石碑にもみえず、その後に字であるらしく、字の構造の意味は明らかではない。予(豫)と通じて、「あらかじめ」の意味に用い、預知(前もって知ること)・預備(前もって備えること)という。今は預金(金銭を銀行などに預けること)・預託(金銭・物品を一時的にあずけること)のように、「あずける」の意味に用いる。