なりたち
形声 もとの字は辨に作り、音符は辡(べん)。辡は、もし誓約にそむくときは入れ墨の刑罰を受けますという意味で、辛(入れ墨をするときに使う針の形。)を二つ並べた形で、裁判にあたって原告と被告が誓約して争うことをいう。刂(りっとう・刀)はものを二つに分けるときに使う。原告・被告双方の主張を分明(ぶんめい)にして(はっきりさせて)訴訟を「さばく」ことを辨という。「さばく」のほかに「わける、しらべる、あきらかにする」などの意味に用いる。辨・瓣・辨の常用漢字として弁を使うが、弁(かんむり)はかんむりの形で辨・瓣・辨とは別の字である。
形声 もとの字は瓣に作り、音符は辡(べん)。「説文」に「瓜中(くわちゅう)の實(み)なり」とあって、瓜(うり)の中の「たね」をいう。のちはなびら(花弁)」の意味に用いる。
形声 もとの字は辯に作り、音符は辡(べん)。辡は、もし誓約にそむくときは入れ墨の刑罰を受けますという意味で、辛(入れ墨をするときに使う針の形。)を二つ並べた形で、裁判にあたって原告と被告が誓約して争うことをいう。言は神への誓いのことば。原告と被告が言い争うことを辯といい、「いいあらそう、あらそう、たくみにいう、おさめる」などの意味に用いる。また、辨と通じて「さばく、わける」の意味に用いる。