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なりたち
 形声 音符は帚(ふ)。甲骨文では帚好(ふこう)のように、帚(そう)を婦の意味に使用しているので、帚(ふ)の音でよまれたとみてよい。帚(そう)は木の先端を細かく裂いた箒(ほうき)の形をしたもので、これに香りをつけた酒をふりかけ祖先の霊を祭る廟(みたまや)の中を清めるために使用した。帚はのち箒(ほうき)にあたる。帚を手に持って廟の中を祓(はら)い清めることを掃といい、そのことに当たる女を婦といい、「よめ、つま、おんな」の意味に用いる。嫁(よめ)は他家から嫁(とつ)いできてその家の人となったので、その家の祖先の霊に仕え、その霊に同化する必要があるので、主婦(一家の主人の妻)として廟に仕える義務があった。婦は廟の中を祓い清め、祖先に仕えるという、家にあっては重要な職分を担当したのである。甲骨文には、婦好や婦妌(ふけい)が軍をひきいて出陣する例があり、殷(いん)代には婦は重要な役割を果たしていたようである。周代になって、婦人(成人した女。女)の地位は公的な性格をしだいに弱めてきているが、それでも金文には夫と妻の名前を並べている銘文が数例ある。婦姑(ふこ・よめとしゅうとめ)の間の問題は、古くから難しい問題とされているが、甲骨文には婦人の安否について占うとき、姑(しゅうとめ)の霊が災いをもたらすかどうかを問う例が多い。嫁に災いをもたらすのは、だいたい姑の霊であると考えられていたようである。
そのほか
学 年 5年
画 数 11画
部 首 おんなへん
音読み ぶ・呉音
ふ・漢音
訓読み よめ(外)、つま(外)、おんな(外)
用例 主婦(しゅふ)
婦人(ふじん)
命婦(みょうぶ)
漢字の意味、意義、熟語

意 味 ことば
夫のある女・人妻 家婦・新婦・先婦・夫婦 
成人した女 婦女・賢婦・妊婦・農婦
なかまのかんじ

中国古代の儀式に由来する漢字
家族の関係の漢字
女のある漢字
ヨのある漢字
冖のある漢字
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