なりたち
会意 朮(じゅつ)と辵(ちゃく)とを組み合わせた形。辵(辶、辶)には道路を行くの意味がある。朮は呪霊(霊の力)を持つ獣の形。道路において、この獣を用いて軍の進退などを占って決めることを述という。それでその占いによる決定に「したがう」の意味となる。遂も同じような構造の字で、占いの結果を待って行動を継続することをいう。道路において述や遂のような占いをすることを術という。「論語」に「述べて作らず」とあるが、古典にしたがってそのままにいい、自ら創作することをしないという意味である。「したがう」ことから、「前の通りにいう、のべる」の意味となる。