なりたち
形声 音符は咸(かん)。咸は神への祈りの文である祝詞を入れる器
さいの上に、聖器の戉(えつ・鉞・まさかり)を置き、祈りの効果を守ることで緘(とざ)すという意味がある。これに水(さんずい)を加えるのは、祈りの効果を減殺(げんさつ)する(へらす)行為とされたのであろう。盗は血盟(いけにえの血をすすり合って、かたく誓いあうこと)の血の中に㳄(よだれ)を垂れてその血盟をけがし、血盟にそむくことをいう。水を加えることは、神聖なものをけがすという意味があったのである。減は効果を少なくすることから、「へらす、へる、はぶく」の意味に使われる。