常用漢字
書き順
なりたち
会意 戸と攴(ぼく・攵)と口を組み合わせた字。戸はその中に神を祭っている神棚(かみだな)の片開(かたびら)きの扉。口は
さいで、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。攴は小枝を持って打つ意味であるが、古い字形は又(ゆう・手の形)に作るものが多い。
さいを神棚の扉の中に匿(かく)して祈ることによって、神の啓示(お告げ)はその扉の中に示される。それで神棚の扉を手で、「ひらく」こと、また扉の中の神の啓示を見ることを啓という。神の啓示をうることから、啓上・啓奏・啓白(申し上げること)の意味に用いる。のちすべて「ひらく」の意味に用い、啓蒙(けいもう・人々の無知をきりひらき、知識を与える)のようにいう。神の啓示を受け、それによって始めることを肇(ちょう・はじめ、はじめる)という。
そのほか
画 数
11画
部 首
くち
音読み
け(外)・呉音
けい・漢音
訓読み
ひら-く(外)
もう-す(外)
用例
啓事(けいじ)
啓開(けいかい)
啓上(けいじょう)
漢字の意味、意義、熟語
意 味
ことば
教えて導く
啓示・啓発・啓蒙・ 天啓
開放する
啓蟄・啓明
申し上げる
啓白・謹啓・拝啓・復啓
貴人の外出の敬称
行啓
なかまのかんじ
尸のある漢字
戸のある漢字
攵のある漢字
口のある漢字
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