なりたち
形声 音符は禺(ぐ)。禺は、顒然(ぎょうぜん・じっと坐っている様子して)として、うずくまるような姿の動物の形。神像や人に似せて作った木偶・土偶は、頭部がやや大きい形に作られることが多い。それは神秘的で不思議なものとして畏(おそ)れられていた。𨸏(ふ。阝・もとの形は
)は神が天に渉(のぼ)り降りするときに使う神の梯(はしご)の形であり、そこに不思議な形の禺を置くのは、隅が神聖にして接近してはならぬところであるからである。それで隅は、「すみ・くま(川や道の曲がって入りこんだ所。奥まって隠れた所)・かど」の意味となる。