なりたち
形声 音符は禁(きん)。禁にはとどめる、とじこめるという意味がある。衣服の「えり」をいう。古い字形は、䘳(きん)とかくことが多く、音符は金(きん)。また衿(きん)に作ることもあって、音符は今(きん)。今には、壷形(つぼがた)の器に蓋(ふた)をする形で、閉じ込めるの意味がある。襟(えり)もとは人の魂が出入りするところであった。死者の襟もとは魂が体外に出るのを防ぐために防ぐために閉じるので、襟には閉じる、閉じる所の意味があるのかもしれない。襟もとは人の魂を招きよせるなどの儀礼に重要な意味を持つ所であったので、心や思いという意味に使われ、襟懐(心の中。思い)・胸襟(胸のうち。心)のようにいう。