なりたち
象形 穀物などを入れた倉の形。屋根で蓋い、下は地に接しないように空間をとり、その上に梱包(こんぽう)した形の物を納める倉の形である。おそらく高床(たかゆか)形式の倉であろう。「倉庫、くら」の意味に用いる。耕地の間にある穀物倉の形を㐭(りん)、㐭のある地域を啚(ひ・いなか)、穀物倉と耕地とを鄙(ヒ・いなか、いやしい)といい、穀物倉の所在地を記入した農園の地図を圖(図)という。一時的に禾(カ・いね、穀物の類)を保管するところは囷(きん・くら)、禾をりんに納める所は廩(りん・くら、こくもつぐら)という。