なりたち
象形 もとの字は吿に作り、木の小枝に口(
さい)を著(つ)ける形。口は
さいで、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。木の小枝に
さいを著(つ)けて神前に掲げ、神に祈ることをいう。「説文」には、字の上半分は牛の角であるとみて、牛が何かを人に告げるとき、横木をつけた角で人に触れるのであるとしているが、牛はそのようなことはしない。告はもと神に「いのる」の意味であったが、のち上の人に訴える、「つげる」の意味となる。王の命令を誥(こう・つげる)という。
さいを木に著(つ)けて捧(ささ)げ、神に祈って祭る字は史(まつり、ふみ)である。