なりたち
会意 もとの字は驗に作り、音符は僉(せん)。僉に檢(ケン・しらべる)・險(けん・けわしい)の音がある。僉は二人がそれぞれ神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の
さいを捧(ささ)げて、並んで舞い祈る形。その祈りに応えて、しるし、きざしのあらわれることを験という。馬の字の要素とするのは、馬は霊気を感じやすい動物とされ、馬を使って神意をためす儀礼があったものと思われる。わが国でも古くから神社で神事として競馬(くらべうま)が行われている。それで験は「ためす、しらべる」の意味となり、また、「しるし、きざし、あかし、ききめ」の意味にも用いる。