なりたち
会意 求と攴(ぼく・攵)とを組み合わせた形。攴にはうつという意味がある。求は裘(きゅう・皮衣・かわごろも)のもとの字で、剥(は)ぎ取った獣の形。この獣は霊の力を持つ特別の獣であり、その皮を殴(う)つことによって、その獣を使って加えられている呪(のろ)いや祟(たた)り(災い)を祓(はら)うことができると考えられていた。祟を引き起こす獣と同じ獣を殴って、その祟を祓うというのは共感呪術(きょうかんじゅうじゅつ)といわれる方法である。救はこの呪術によって祟りを免れすくわれることを示す字で、「すくう、たすける」という意味をもつ字である。