なりたち
形声 音符は己(き)。音が同じ字に誋(き)があり、「説文」に誋は、「誠(いましむ)なり」とあって、敬(うやまい)いつつしんで神に仕える意味である。また、忌は跪(き)と音が近く、跪はひざまずくの意味である。己は、折れ曲がる形であるから、ひざまずいて体を曲げる姿勢をいい、忌はそのような姿勢でつつしんで神に仕えるときの心情、思いをいう字であろう。禁忌(けがれがふるとして禁止すること。タブー)を守り、身を清めつつしむことを、「いむ」という。いみ避ける、けがれを避けるという意味から、やがて、「いままわしい」(縁起が悪い、いやな感じがする)というように意味が展開していった。国語では、「いまわしい」と読む。