なりたち
会意 𢝊(ゆう)と夊(すい)とを組み合わせた形。𢝊は、憂のもとの字。頁(けつ)は儀礼のとき、頭に布(きれ)をつけた形で、この場合は喪章をつけた形である。夊は後ろ向きの足あとの形。喪に服して、頭に布をつけた人が哀(かな)しんで佇(たたず)む姿を憂といい、「うれえる、うれい、うい、くるしむ、も」の意味となる。喪に服して悲しむ人の姿を優といい、またその所作(しょさ・しぐさ)をまねをする者を優という。葬儀のときの礼装として頭に喪章をまとった人が、祖先を祭る廟(みたまや)の中で神霊を仰いで嘆いている姿が寡で、未亡人をいう。悲しみのために心が乱れることを擾(じょう・みだれる)という。