なりたち
形声 音符は曼(まん)。曼は冒と又(ゆう)とを組み合わせた形。冒は頭に深く被(かぶ)る頭巾(ずきん)、帽子の形であるから、頭巾に手(又)をかけて引き、流し目をする形である。「説文」に、「惰(おこた)るなり」とし、また、「一に曰(いわ)く、慢(あなど)りて畏(おそ)れざるなり」という。さげすみの感情を込めて流し目で見ることを慢といい、「あなどる・かろんずる」の意味となる。漫遊(おこたり遊びめぐること)のように、「おこたる」の意味にも用いる。女が流し目で見ることを嫚(まん・あなどる)という。