なりたち
形声 音符は夾(きょう)。大(手足を広げて立つ人を正面から見た形)と人と人とを組み合わせた形の夾は、人が両脇(りょうわき)に人を抱えている形で、ものをはさむの意味がある。「説文」に「面旁(めんぼう)なり」とあり、顔面の両旁(左右の両側)にある「ほお」をいう。頰輔(きょうほ)はほお。輔はほおぼねをいう。頰車は、あごの異称。あごは歯をのせるから車というとする。頁(けつ)儀礼用の帽子を被(かぶ)った人を横から見た形であるが、額(頟・ひたい)・頭(あたま)・頷(がん・あご)・頸(けい・くび)・頏(こう・くび)・領(くび)・須(しゅ・ひげ)など人の顔やその周辺の部分をいう字には頁を含むものが多い。