なりたち
会意 人と犬とを組み合わせた形。人と犬とを犠牲(いけにえ)として墓室の棺の下に埋め、地中にひそむ悪霊を祓(はら)うことを伏瘞(ふくえい)という。瘞は地下に埋めること。この伏瘞の法をいうのがもとの意味である。殷(いん)代の王墓の棺の下には、武装した武人と犬とが埋められている例がある。のち秦(しん)代に設立された伏祠(ふくし・伏祭りのほこら)は蠱(こ・まじないに使う虫)の災いを祓うためのもので、犬を犠牲として使用している。埋めるの意味から、のち、「かくす・ふせる・ふす」の意味に用いる。服と通じて「したがう」の意味に用い、降伏(負けたことを認めて、てきに服従すること。降伏)という。