なりたち
会意 もとの字は暜に作り、竝(ヘイ・並)と曰(エツ)とを組み合わせた形。「説文」に「日に色無きなり」とし、薄光の意味とするが、その用例はない。古い用例がなくて確かめることができないが、曹のもとの字は𣍘(ソウ)で、㯥(ソウ)と曰(エツ)とを組み合わせた形であるのと同じ造字法の字で、竝と曰とを組み合わせた形であろう。曰は
さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器)の中に、祝詞・誓約の文が入っている形。竝は二人が並んで立つ形であるから、二人並んで誓うことをいい、「みな・あまねし・ひろい・ゆきわたる」の意味に用いる。