なりたち
会意 宀(べん)と万と貝(ばい)とを組み合わせた形で、宀は祖先を祭る廟(みたまや・宀)の屋根の形。万は犠牲(いけにえ)の動物の後ろ足の形。廟の中に犠牲(いけにえ)の動物の後ろ足と呪器(じゅき)としての貝を供えて祭り、神を迎える儀式を賓といい、もと廟の中に迎える神、客神(他から来た異族の神)の意味であった。のち人についていい、「まろうど(まれひと。他から来た客。客)」の意味に用い、客として「もてなす」の意味にも用いる。死者をかりもがりする(埋葬する前に、しばらくの間遺体を棺に納めて安置する)ことを殯(ひん)という。