なりたち
形声 音符は沓(とう)。沓は水と曰(えつ)とを組み合わせた形。曰は
さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形)の中に祝詞のある形で、沓はこれに水をかけ、
さいを汚(けが)して祈りの効力無くするの意味である。「説文」は字を?に作り、音はとう(蹋の右)。とう(蹋の右)は習を逆さまにした形で、習は
さいを羽で摺(す)って祈りの効力を刺激する行為であるから、習を逆さまにして祈りの効力を無くするの意味となる。踏・蹋とは、そのように意味をもって足で踏み穢(けが)すこと、踏みつけることをいう。踏は「ふむ」という意味に用いるが、踏むことは古くは地霊を鎮(しず)めるためのまじないの行為で、中国には足で踏む種々の民俗があった。
とう