なりたち
会意 庚(こう)と口とを組み合わせた形。庚は杵(きね、午)を両手で持ち上げる形で、脱穀、精白することをいい、その脱穀してもみ殻(がら)が散る形が康で、糠(こう・ぬか)もとの字である。口は
さいで、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。「説文」に「大言なり」とあり、荒唐(でたらめ、ほら)の意味とするが、神に供える米を精白(穀物についている皮を取り除き白くする)の意味であろう。「ひろい・むなしい」の意味に使い、唐突(突然、不意)のようにも用いる。わが国では、「から(中国。また、朝鮮)」の意味に用い、「から」から渡来した物や人を表す語の上につけて、唐織(からおり)・唐紙(からかみ)・唐物(からもの)のようにいう。