なりたち
会意 女と又(ゆう・手)とを組み合わせた形。又は手の形。女を手で捕らえる形が奴で、捕らえられた女、「めしつかい・やっこ・しもべ」の意味となる。「説文」に、奴碑(ぬひ)は皆、古(いにしえ)の罪人なり」とあり、罪を犯した者は神に仕える者として奴隷とされた。罪を犯すことは法律にふれる単なる犯罪ではなく、神のたぶーを犯した者として、神に対して穢(けが)れを持つと考えられたので、入れ墨などをして神に仕えさせた。古代の神殿には多くの奴隷が神に奉仕していたという記述が古い文献にみえる。異族の捕虜を奴隷としたことも多い。守銭奴のように、人を罵(ののし)るときに奴をつける。