なりたち
形声 音符はてつ①(下図)。てつ(下図)はもと、てつ②(下図)に作り、鬲(れき・器の名、頚(くび)の部分がくびれた鼎形(かなえがた)の器)を手(又・ゆう)に持つ形で、祭りの後の饗宴(きょうえん・宴会)のとき、鬲を並べ終わることを徹という。「ならべる」の意味となる。鬲を取り下げることを撤という。すべてを並べ終わることであるから、貫徹(つらぬきとおすこと)、徹底(底までつらぬき通ること。すみずみまでゆき渡ること)のように、「とおる、ゆきわたる」の意味に用いる。初めから終わりまで同じ考えや態度つらぬく徹頭徹尾、一途に思い込むことを一徹という。時間的にも用いて、徹夜(一晩中寝ないこと。夜明かしすること)という。
てつ①
てつ②