なりたち
会意 𨸏(ふ)と東とを組み合わせた形。𨸏(ふ・阝はもと
)の形で、神が天に陟(のぼ)り降りするときに使う神の梯(はしご)の形。その前に東(上下をくくった橐(ふくろ)の形)を置く形で、お供えを陳列する(ならべつらねる)の意味となる。金文には陳の下に土を置く字があるが、土は土を饅頭型(まんじゅうがた)にまるめて台上に置く形で、土地の神をいうから、土地の神の前にお供えの囊を並べる意味となる。「ならべる・つらねる」の意味から、そのまま陳列しておくので陳腐(ちんぷ・古くさいこと。古くなって腐ること。)のように、「ふるい・ひさしい」の意味となる。また、陳述、陳説(ちんせつ・口で述べること)のように言葉をつらねる、「のべる」の意味にも用いる。