なりたち
会意 束と力(りょく)とを組み合わせた形。束は雑木をたばねてくくる形。力は耒(すき)の形。それで耒を束(たば)ねる形となるが、耒に束薪(そくしん・しばの束)をそえて清める儀礼を意味する字であるらしく、いましめただすの意味である。敕は束と攴(ぼく・攵)とを組み合わせた形で、束薪を打って整える意味である。勅と敕とはもと別の字であるが、いま勅は敕の常用漢字として用いる。古い字形は敕としるしており、その方が正しい形であろう。勅は、「ただす・いましめる・みことのり」の意味に用いる。また、天子のことをいう語につけて用いる。