なりたち
会意 もとの字は徵に作り、彳(てき)とちょう(下図)と攴(ぼく・攵)とを組み合わせた形。彳は十字路の形である行の左半分の形で、道路の意味。攴には殴(う)つの意味がある。ちょうは長髪の人の形で長老をさす。徴は道路において敵の長老を捕らえて殴ち、求めることを得ようとする古代の呪術(じゅじゅつ)を示す。長老を捕らえて殴ち、長老の持つ霊の力を刺激して、その要求することの実現を求める行為を徴といい、その徴験(しるし)のあらわれることを徴という。それで徴は、「もとめる・しるし・あかし」の意味となり、もとめることから、めす(呼び寄せる・取り寄せる)の意味となる。敵の長老を殴つことは懲罰を加えるという意味をも持つ行為であるので、敵を懲(こ)らしめることを懲という。
ちょう