なりたち
形声 音符は台(たい)。台はム(し・耜(すき)の形)に
さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形)をそえ、耜を祓(はら)い清めて豊作を神に祈る儀式をいい、その豊作を怡(よろこ)ぶのように用いる。そのような神の恩恵を頼みとする心を、「おこたる・なまける」というのであろう。それはことを慢(あなど)る(相手を軽くみてばかにする)からであり、怠慢(なまけてなおざりにすること)という。怠は殆(たい・あやうい)と通用し、「論語」に「思うて學(まな)ばざれば則(すなわ)ち殆(あやう)し」(考えても学ばなければ、たしかなものとはならない)の殆を、怠の字とするテキストがある。