なりたち
形声 音符は善(ぜん)。「説文」に「具(そな)わりたるの食なり」とあり、神饌(しんせん・神に供える酒食)など飲食する物が備わることをいい、「そなえもの、料理」をいう。料理、ごちそうを膳羞(ぜんしゅう)という。羞は羊と丑(ちゅう)とを組み合わせた形で、羊は犠牲(いけにえ)の羊。丑は指先に力を入れてものを執る形。羊の肉を祭事に供えすすめることを羞という。膳は国語では「ぜん」とよみ、料理をのせる台の意味に用い、膳を運ぶのようにいう。食器や食物をのせる台、また。食べ物を食膳といい、料理を盛った膳を客の前に並べることを配膳という。