なりたち
会意 もとの字は禪に作り、音は單(たん)。単に闡(せん・ひらく)・蝉(ぜん・せみ)の音がある。「説文」に「天を祭るなり」とあって、封禅(ほうぜん)の礼(天子が祭壇を設けて天地を祭る礼)をいう。禅譲(天子がその位を自分の子どもなどに世襲させず、徳のある者に譲(ゆず)ること)によって、封禅(ほうぜん)の礼を行うので、天子の位を、「ゆずる」の意味となる。のち、禅宗、禅学の意味となる。のち禅宗(ぜんしゅう)・禅学の意味に用いる。禅宗は、いんどから伝来した大乗仏教(だいじょうぶっきょう)が中国古来の荘子などの思考法の影響を受けて中国で成立した。