なりたち
会意 卜(ぼく)と口とを組み合わせた形。卜は亀(かめ)の甲羅(こうら)の裏側に、縦長に棗形(なつめがた)の穴を刻(ほ)り、そこ傍らにすり鉢形(ばちがた)に穴を作り、そこを灼(や)いて表面にできた卜形のひびわれの形。そのひびわれの形で卜(うらな)うのである。口は
さいで、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形。神に祈って卜(うらな)い、神意を問うことを占といい、「うらなう」の意味となる。甲骨文字には、占いに使用する亀の甲羅の形の中に占をかき入れた字形があり、この字は「王、うらないて曰(いわ)く」のように、王が占うの意味に使われる。占いによって知ることができた神意は絶対のものであるから、のち、「しめる・もつ・もっぱら」にするの意味となる。