なりたち
形声 もとの字は讓。音符は襄(ジョウ)。襄は死者の襟(えり)もとに二つの
さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形)と呪具として悪霊の侵入を祓(はら)う工具を四個置く形で、悪霊を祓い清める、「せめる」の意味がある。祓い清め、せめる言葉を譲という。はらい、しりぞけることを攘(ジョウ)、攘斥という。攘斥して退かせることから、譲は、「ゆずる・へりくだる」の意味となる。邪気を祓うことを禳(ジョウ)といい、城門に犬の皮を張って邪気を祓う磔禳(タクジョウ)という祭りが中国にあったが、それはわが国の鬼やらいのような習俗であった。