なりたち
象形 中国古代の、王や貴族を埋葬した地下の墓室の平面図。 正方形の墓室の四隅(すみ)をくりとってある形である。四隅を切り取るのは、そこに悪霊がひそむ恐れがあるからであろう。死者を埋葬する葬礼など、霊に対する儀式を執り行う執行者を亜といった。その人は亞の形の中にその氏族名を記したものを紋章(もんしょう)のように使用していた。これを亞字形図象という。亜職の人は聖職に従事する神官であるので、族長に次ぐ第二番目の人とされた。それで亜は「つぐ、第二」の意味に使われるようなった。亜熱帯とは、熱帯につぐ温かい気候の地域をいう。壁などに塗る白土を堊(あ・しろつち)というが、もとは墓室や壁を白土で塗った。